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「月光」+「Over the lights・Under the moon―月下飛行―」レビューその一月光 第1巻 (1) (白泉社文庫 な 3-10)
月光 第2巻 (2) (白泉社文庫 な 3-11)
異世界ファンタジー譚 日本の一少女である藤美は、ある時すれ違った“声”の主が オーバーザライトというグループのボーカルだと気づく。 そのコンサートに出かけたところ、召還の歌により、異世界から“竜”がやってくる。 オーバーザライトというグループは仮の姿。 彼らは異世界から流れてきた彼らの世界の女王を救いにきた 宮廷騎士団だったのである――。 レビューってどうやって書くのかわからなくなった…… 何を書こうとしても、解釈とか評論になってしまう気がする…… これが限度。 続きはややネタバレ。 ▲ そんなふうにして始まった物語は 最初の三回連載分の「Over the lights,Under the moon―月下飛行―」では 「夢のような物語が現実に現れる」というファンタジー部分を軸に見せて 実のところ 「手の届かないはずのアイドルが、自分の身近に現れて、アイドルが普通の少年になり、 アイドルに憧れていたはずの少女は、普通の少年に恋をする」 といういわゆる初恋物語になっている。 那州雪絵の物語ではよくあるように 語りたいところは、決して言葉では語られない。 ファンタジーらしいアクションを主体に、恋愛部分はどこまでも言語化されない。 やがて 「夢のような物語はやがて夢のように醒めてしまう」 「初恋は実らない」 「けれども、夢から醒めた後、ポケットを探るとそこに夢のなかで拾った小石が――」 という定石をたどるのに 物語はどこまでも余韻を残す。 ここまで、漫画というもののメディアを活かしきった渾身の出来である。 漫画というメディアが下降線をたどる瞬間の、その最後の徒花――めくるめく物語がここに再現される。 やがて物語は「月光」に引き継がれる。 物語の舞台は、異世界を主に移し、藤美とカイトを対称に軸にし その周りの人間をも巻き込んで 「自分とは」「世界とは」と問いかける。 ▲ 話が脱線しますが 一緒の時期に出たなるしまゆりさんの「プラネット・ラダー」の文庫が この本と一緒に表示されるのですが 久しぶりに読み返してみると、「プラネット・ラダー」とは 随分共通点の多いんだなーと思いました。 「プラネット・ラダー」の内容はもう少し、ゲームの高機動幻想ガンパレードマーチとそれに類する世界観と似ているなぁと思っていたんですけど…… 当時流行っていた量子力学による多次元宇宙理論を使った物語という意味で。 文庫版プラネット・ラダー 1―惑う星のあなない
プラネット・ラダー 2 プラネット・ラダー 3 プラネット・ラダー 4 しかしまぁ、表現的には「月光」にもちゃんとそういう表現があったんですね。 全然サックリ忘れていてなんだか久しぶりに読んだら新鮮でした。 →解釈・評論っぽい内容に続く。 <ゆや/0801205>▲ |